こんにちは。パソコンドック24 宮崎・都城店です。
今回は、富士通 AH40/J のエラー表示および起動不能トラブルの修理事例をご紹介いたします。
お持ちいただいた時の状況
「電源を入れると黒い画面に英語のエラーメッセージが出て、Windowsが起動しない」とのことでご相談をいただきました。
お持ち込み時に症状を確認したところ、電源投入直後に以下のエラー画面が表示されました。

「00C08270: Real Time Clock Error – Check Date and Time settings」
「00C08251: System CMOS Checksum bad」
さらにキーを押して進むと、「Warning Bootable device was not found」 と表示され、ストレージ(HDD)が認識されずOSが起動しない状態でした。

これは、マザーボード上のCMOSボタン電池(マザーボード用時計・設定保持用電池)が消耗・放電したことでBIOS(基本設定)が初期化され、日付情報や起動モード(CSM/Legacy設定等)がクリアされてしまったことが原因です。
分解・修理作業(ボタン電池交換・メモリ増設)
本機種(AH40/J)のボタン電池は、裏面の小さなカバーを外すだけではアクセスできない位置にあるため、基板までたどり着く全分解作業が必要になります。

バッテリーを外し、裏面の各種保護カバーやメモリ・ストレージ周辺を取り外していきます。

キーボードおよび手前のパームレスト枠・フレームパーツを慎重に取り外していきます。



ボトムケースからマザーボード(メイン基板)を慎重に取り外します。


基板上に配置されているボタン電池を確認し、新しい電池へと交換いたしました。
併せて、お客様から「動作の重さを改善したい」とご要望をいただいたため、空きスロットへ4GBメモリの増設(追加装着)を実施いたしました。
すべてのパーツを元通り組み戻した後、電源を入れてBIOS画面に入ります。
消耗でリセットされていた「日付・時刻設定」を正確に修正し、ストレージからOSを読み込めるようBIOSの起動パラメータを適切な値に設定して保存いたしました。

修理完了・動作確認
設定保存後に再起動を行ったところ、エラー表示は一切出なくなり、Windowsが無事に正常起動いたしました。
増設したメモリも正しく認識されており、動作の快適性も大幅に向上いたしました。
最後に各種動作テストとパソコン全体の清掃を行い、ピカピカの状態でご返却いたしました。

スタッフからのアドバイス
ノートパソコン内部のCMOSボタン電池が切れると、時計が狂うだけでなく、「BIOS設定が初期化されてパソコンが起動しなくなる」 というトラブルが発生します。
一見すると「パソコンやHDDの寿命・故障」のように思えますが、ボタン電池の交換と再設定で元通り復旧できるケースが多くあります。
また、本機種のようにボタン電池の交換にマザーボード取り外し(全分解)が必要なモデルも多いため、ご自身での分解に不安がある方は無理をなさらず、ぜひパソコンドック24 宮崎・都城店にご相談ください!